ロフォーテンウルトラトレイルレポート~ギア・補給食編~

前回、レースの全容を写真や動画とともに振り返りましたが、

今回は、使用したギアや、補給食についてまとめてみたいと思います。

ロングレース時にどんなことを気を付けているのか参考にしていただけると幸いです。

補給食編

(全体でこんな感じです。デポ2か所分を別で分けています。)

僕は50マイルまでのレースは40分~50分に1つジェルを摂取しますが、

今回は100マイルでかなりゆっくりのペースをひたすらに続けるというイメージだったので、

1時間にジェル1個のペースで計算しました。



30時間切り目標だったので、最低でもジェル30個。

そして、遅くなっても35時間前後だろうということで、
35個前後用意していきました。


そして、2時間おきにBCAAと青汁。


あとはかなり序盤は暑くなるだろうと思っていたので、ミネラル分をしっかりと。


(56㎞地点の大エイドで補充する用)
(118㎞地点の大エイドで補充する用。後半になればなるほど好きな味や胃腸障害防いでくれるようなもの重視のジェルに。)
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ちょっと脱線コラム~海外レースに行った時に注意している食事のこと~

ちょっと脱線しますが、海外レースの時に注意している食事のことを話したいと思います。

海外レースの時に僕が気を付けていることは、

①その国で飲まれている水を飲んで慣れること


②なるべくその国の食事を食べて、その国の国民になりきる!


ということです!笑



その理由は、、、


レース中のエイドで、軟水や硬水を選ぶことなんてできないからです。笑

その国で普通に使われている水がレース中にも出されるので、

ヨーロッパに行ったらスーパーで売ってる安いミネラルウォーターを買って飲みまくります。


今回ノルウェーに行ったら、なかなかミネラルウォーターが売っていませんでした。

ほとんどが炭酸入りで、炭酸なしがあったと思ったら炭酸入りの方が安いという逆転現象が。。。笑



調べてみると、日本と同じようにノルウェーは水道水をそのまま飲めるんです!!


ノルウェーの首都オスロでも水道水がとてもきれいで、蛇口から出てくる水がむしろ日本より美味しかったです。。。







という感じで、その国で普通に使われている水に慣れて、レース中にお腹を下すという事件が起きないようにしておきます。







そして、2つ目、その国の食事をなるべくするということですが、これもエイドワークに関わってきます。



僕はスペインや、今回のノルウェーなど主にヨーロッパのレースに出場経験があるのですが、

予想通りの食べ物が出ました。




想像してもらったらわかると思いますが、シャリ玉とか海外で出てくるわけありませんよね。笑

(ブドウパン、バナナ、デーツ、スイカ、リンゴ、洋ナシ、ブルーベリー、パンとハムとチーズetc…)
(トマト風味のコンソメスープにパスタを入れるか入れないかを聞いてくれました。)

エイドではその国の食べ物が出てくるのが普通ですよね。


なので、今回ノルウェーに行った時もすぐさまスーパーに行って市場調査です。


そして分かったことは、
とにかくパン。

そして、今回の旅で僕がハマってしまったのが、【(ノルウェー語で)knekkebrød】(クリスプ・ブレッド)というクラッカー状のザクザクのパンです。

(グルテンフリーの物もあったりしてそのままでもめっちゃうまい!!)
(食パンコーナーも基本パンがでかい。日本の食パンよりも一回りくらい小さいけど一斤ちょいくらいの長さをまるっと一本売りがほとんど。)

とにかくパンがうまい!

雑穀が入ってたり、ヒマワリの種などが入ってたり、僕好みのパンのオールスターズでした。

サーモンとチーズのせたら総菜パンに、

ANDO(あんこ)のせたら菓子パンに大変身!

(サーモンとチーズとマヨネーズ。これがたまらんうまかったです。。。)
(協賛してもらったからというのを抜きにしても、これはホンマにうまい。海外で日本を思い出せる味なのも嬉しかった。)

こんな感じで、パン食にしていたので、レース中も何の違和感もなく、パンにかぶりつき、パスタを食べまくりました。笑

その国の国民になりきっていれば、エイドで出たものもすんなり受け入れられていいですよ~。


(一番豪華だったエイド。パンにハムチーズのったもの、シナモンロール、ピザetc…パン祭りやないかい!笑)

ギア編

ギアについてはかなり気を使ったことがあったり、

絶対今回のレースはこれを着ると自分の中で決めているものがあったり、

いろいろと書き出すととめどなくなってしまうので、特に気にしたことを3つにまとめたいと思います。


①草原、沼地、がっつりアスファルト、岩場という160㎞もの未知のトレイルを走破できる1足とは?


②晴れでも雨でも四六時中足が濡れ続けることにどう対処するか


③ザックをおろさず、ポールを着脱できるザックであること

①草原、沼地、がっつりアスファルト、岩場という160㎞もの未知のトレイルを走破できる1足とは?

ロフォーテンウルトラトレイルの事前情報として、草原や沼地、岩場、そしてだらだらと長いロード(12キロ前後が3~4回出てくる)が随所に出てくるコースということでした。

そこで僕が考えたことが、

①晴れでも雨でも濡れる前提だから濡れてもグリップが効きやすい素材のアウトソール

②沼地があるからラグがしっかりあるもの(でも、ロードも多いからロードもある程度は走れるシューズ)

③疲れた足でもロードをしっかり走れるようなクッション性があるシューズ(でも柔らかすぎるのも沼地だと怖いので固さとのバランスも)

ということでした。

矛盾しまくってますよね。笑


それくらいシューズ選びは難航しました。



元々トレランショップの店長をしていたので、展示会などでも数多のシューズを試したりしていた僕が最終的に絞り込んだシューズは下記の3つです。


・THE NORTH FACE(ザノースフェイス)ベクティブインフィニティ
→最上位モデルのフライトベクティブはカーボンプレートが固すぎて100マイルは怖かったのでこちらで悩んでました。


・SALOMON(サロモン)S/LAB ULTRA 3
→いわずと知れたサロモンの名作。ただ濡れた時のグリップ力に不安があり、濡れた岩場を想定するとちょい怖い。。。


◎HOKA ONE ONE (ホカオネオネ)MAFATE SPEED 3
→EVO MAFATE 2と超迷ったけど、マファテよりもミッドソールが固めで安定感があったのでこれに決定!!!
アウトソールがビブラムメガグリップだったのも決め手に。

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②晴れでも雨でも四六時中足が濡れ続けることにどう対処するか

以前書いたブログで対策を考えていたように、
ガーニーグーという足裏保護クリームとインナーファクトソックスもしくはトレイルフェストオリジナルソックスというチョイスでした。


ただ、想像以上にいやらしいコースで、本当に30時間近くずっと濡れ続けていました。。。


スタートは暑いくらい快晴なのに、雪だったり雪解け水でできた川に入ったり、沼に入ったり。。。


ロードをずっと走らされたかと思えばまた急にトレイルインして沼にイン。笑


そして、天気が曇天から雨になり、どんどん足元にも雨。


とにかく濡れ続けてふやけたりしていたのですが、大エイド毎にゆっくり時間を取って乾かして、

ガーニーグーを塗りなおして、新しいソックスを履きなおしました。


結局スタートから56㎞の大エイドまで インナーファクトラミーソックスラウンド型

56㎞~118㎞大エイドまで トレイルフェストオリジナルメリノウールソックスtrailsocks1 

118㎞~ゴールまで インナーファクトラミーソックスラウンド型



このソックスリレーで、何とか足裏トラブルは最小限に食い止めることができました!

(靴下脱いでクリームヌリヌリ。)

③ザックをおろさず、ポールを着脱できるザックであること

ザックは最後までめちゃくちゃ悩みました。

今までレースの時の定番だった、「サロモン S/LAB SENSE ULTRA 8 SET」でいこうかと思ったものの、ポールがつけられない。

大阪のランウォークスタイルオリジナルブランドの「YURENIKUI ZAINO3」も使えば使うほど味が出てきて、ポールも背面に簡単に付けられるところを発見!!


でも、今回のレースは、トレイルとロードが交互に出てくるようなコーススペックのため、エイド毎にザックをおろして、ポールを収納したり出したりするのが面倒。

とにかくザックを背負った状態のまま、簡単にポールを着脱したい。
それでいて、レース仕様の軽量なものがいい。




こんなわがままな要望をかなえてくれるザックが、なんと見つかりました。

inSTINCT(インスティンクト)!!!

(今回使用したinstinct X インスティンクト エックス?テン?どっちが読み方正しいんでしょうか?笑)
(スタート前のボートにて。ほんと邪魔ならない。)
(レース中の収納モード時。ほんとロードでも腕振りの邪魔にならない。)

てくてく歩きながら、収納したり、出して組み立ててポール使ったり、変幻自在に使うことができました。

ポール使用するレースとなると、このザック一択だなと。

すぐポチるのはちょっと待った!inSTINCTの注意点!?

トレランショップの店長をしてたので、ザックも数多見てきました。

そんな僕が練習からレースまでインスティンクトのXをガシガシ使ってみて思った注意点をいくつか挙げておきます。


①思ったより小さい!
Xは名前の通り10Lのザックなんですが、僕が持っている10Lのザックの中では圧倒的に入りません。笑


正直、サロモンやネイサンのような伸びる系の生地を使っているザックって、

表記されている容量よりも+2~3Lは多く入るような感覚なんです。

ノースフェイスのTR10も10L以上入るよねってくらい入りますよね。


なので、そのあたりのザックの容量に慣れている人は、

インスティンクトは表記のリッター数よりマイナス2Lと思ってもらうとイメージと大幅に外れることはないかと思います!




今回のロフォーテンウルトラトレイルは白夜でライトが要らないという特殊なレースでした。


なのであえて10LのXを購入してよかったのですが、汎用性も考えて、12LのEKLIPSEを買ったら良かったな~とちょっと後悔。。。



日本の60㎞以上のレースでインスティンクト購入を悩んでいる方はXよりも12LのEKLIPSEが正直いいんじゃないかなと思います。



何ならパッキングが苦手で荷物多くなりがちな人は、

新しく発売されたX8 18Lでも大きすぎることはないと思います。




50㎞前後だったら断然X 10Lが一押し



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練習で最小限の荷物の時やウルトラマラソンには、
AMBITION 4.5Lが間違いありません。



②自分のベスポジ探しの旅
インスティンクトの最大の特徴でもあるのですが、それが少し面倒だと思う人もいるかもしれません。

それが、自分の骨格にあったベストなポジション(通称ベスポジ!)を探すのにちょっと時間がかかるかもしれません。


また物の入れ方や荷物の量によって微妙にベスポジが変わる感じがします。



なので、都度都度、最高のベスポジを探さないと、物が当たって肋骨のところが痛くなったり、

走ってるときにちょっと揺れが気になったりします。



でも、それだけ調整できるからこそ、男性から女性までフィットしやすい構造になっています。












とまぁ、いろいろと文句を言いましたが、インスティンクトじわじわと人気に火がついていますよね。

だからこそあえて文句を言ってみました。

物はいいからこそ、

「レースで使ってめっちゃいいですよ~。」

と当たり障りのないレビューよりも、ちゃんと注意点も言っておきたいなと。



ザックの中でもちょっといいお値段の部類のザックになりますが、

それだけ作りも考えられてて、買って損なしって感じのザックに仕上がっていると思います。


もし気になるところなどがありましたら、お気軽に個別に質問してきてくださいね!

より歯に衣着せぬコメントをさせていただくかもしれませんが。笑

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