丹後ウルトラマラソン2022 新コースレポート

2022年9月、3年ぶりに丹後ウルトラマラソンが無事開催されました!

第20回という記念すべき今年、丹後ウルトラマラソン初参加だったのですが、従来とは違うコースだったそうです。

来年2023年はどうなるか分かりませんが今年のコースをまとめておきたいと思います。

来年出場される方の少しでも参考になれば幸いです。



それにしても超暑かったといわれる2019年が28.9℃で54%の完走率で、

今年の100km完走率が、44%ほどという低さ。

31.2℃という気温以上に蒸し暑く、走りにくかったわけですね。。。



過酷なサバイバルレースでした。。。

2022年はコース的には易しめらしい・・・

(丹後ウルトラマラソン2022公式サイトより)
(丹後ウルトラマラソン2016公式サイトより)

2022年と2016年のコース比較ですが、高低図がなく、レースを走ってみるまでドキドキでした。

が、2016年の高低図にある七竜峠が往復で2回通っているのに対し、

2022年の新コースは1回のみでした。

確かに前半なだらかにアップダウンはあったのですが、七竜峠往復よりかは明らかに楽なアップダウンでした。

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累積標高はどれくらい?

僕は主にトレイルランニングをメインにレースを出ているので、ついどれくらいアップがある(累積標高がある)レースなのかが気になります。

それによって、レースプランや練習内容が変わってくるからです。


ネットで調べてみても、ウルトラマラソンなので、なかなか丹後ウルトラマラソンの標高が出てきません。。。

あるブログでは1900mと書かれていたり、あるHPには1250mと書いていたり。。。



実際に僕のSUUNTO9では1800mほどと出ていますが、一緒に出場していた友人に聞くと1500mくらいとのことでした。

おそらく自分の走った体感としては、

従来のコース1200m~1600m

2022年新コース1100m~1500m

くらいなんじゃないかな~と勝手に推測します。

1800mくらいあってもいいくらいめちゃくちゃしんどかったですが・・・。笑


ここについては今年出られた方のコメントをいただけると嬉しいです。

どこが一番しんどかったか?(コースの攻略ポイント!)

各区間でコースレビューをしていくか悩んだのですが、100kmダラダラと文章が長くなってしまうので、端的にポイントをまとめていきたいと思います!

大前提、僕はトレイルランニングをしているので、登り下りに対しての耐性がある程度あること、
暑さに対しての対策をバッチリしていたこと、
丹後ウルトラはアップダウンがウルトラマラソンの中ではキツイ部類に入ること、
を念のために書いておきます。

じゃないと、マラソンのみをやっている方が、このウルトラマラソンに出ると、
「何じゃこのアップダウンは!?!?」
とメンタルボキ折れになること必至です。笑
(トレランやってる僕でも歩き倒しそうになりました。。。)



そして、僕は元々汗かきで、徹底した暑さ対策をトレランしているお陰で学んだので、
「どれだけ暑くなっても、暑さに強いからいける!!!」
という根拠の無い自信をもっています。笑


そんな僕でも54キロの第二関門である弥栄地域公民館で、
応援の方から心配されるほど顔が真っ赤で軽く熱中症になっていました。

走っていて、気持ち悪くて、頭痛がひどくなるまでの熱中症は久しぶりでした。




7時前後から日差しがキツく、体感で30度近くありました。

「朝の7時台なのにこの暑さはヤバいっすね・・・。」
と周りのランナーに話しかけて、とにかく暑さから気を逸らそうとしていました。笑


攻略ポイント①45~57kmくらいのところが気温によってしんどい。。。

先ほどの段落でも書きましたが、ちょうどこの辺りで日が昇ってきたと思ったら、めちゃくちゃ暑く(体感30度前後)、

「まだ8時になってないのにヤバイやろ・・・」

と絶望してました。

そして、海沿いからも少しずつ離れていき、道がとてつもなくつまらない区間になります。笑

とにかく修行僧のように淡々と自分のペースを刻んでいくことに集中するのみの区間です。

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攻略ポイント②登りのキツさは碇高原よりも七竜峠!?

丹後ウルトラと言えば、後半の60~80kmという超しんどいところにやってくる、碇高原のアップダウン!!

と言うところに目を奪われがちなのですが、今年1回しか通らなかった七竜峠の方が個人的には、距離は短いものの登りがしんどいな、と言う印象でした。

(実際の斜度は、碇高原の方がきつかったですが。)


とにかく碇高原までは足をセーブして行きたいのに、

「この登りめ、足を削ってきてやがる。。。」

メンタルも体力も削ってくる七竜峠をどういなすかが碇高原を攻略するためのポイントになってくるのでは、と感じました。



実際に七竜峠でメンタル削られ、

54kmの弥栄地域公民館で熱中症になり、

しっかり氷でアイシングして体調戻したらテンション上がってきて、碇高原は歩くこと、止まることなく全て走りきって登ることができました!




にしても碇高原の登りのキツさは、斜度がキツいと言うよりも、ダラダラと登りが長すぎることです!笑

攻略ポイント③碇高原の真のキツさとは。。。

碇高原の登りはもちろんしんどいんですが、
碇高原、真のしんどいポイントは下りのような気がします。


とにかく登りきった後、下に下りるまで一直線に下りです。

ひたすらに下りです。

下っても下っても、まだまだ下りです。

もう止まりません。笑



「もう足が壊れてもいいわい!」
と、止まらずに飛ばし続けた結果、1ヶ月近くほとんど走っていません。笑

それくらいダメージがでかいこの下り、をどう制するかがラストに響いてくるのかなと思います。




攻略ポイント④80km以降の落とし穴!

2016年の高低図を見ていただいたらよく分かると思うのですが、
80キロ以降ほとんどアップダウン無いような書き方になっていますよね・・・。


これは嘘です!笑

嘘じゃないかもしれませんが、
80km以降、ゆるい上り下りしかないと思ったら大間違いです!!!



実際、80km以上走った足ではなかなかの登りに感じてしまうくらいのアップダウンがあります。
(1キロ30~40m前後の登りが数回続きます。)

しかも、平坦になるところが、正直、ラストの3キロくらいで、

碇高原から命からがら降りてきたと思った80km~97kmくらいまではひたすら細かいアップダウンが続きます。。。



「これはマジで聞いてないよ~」
と半泣きになりながら走っておりました。。。

でも知り合いの方が写真を撮ってくれる情報をゲットしていたので、必死の形相から作り笑顔に変えて・・・

(85kmくらいのところで「写真撮って!」とおねだりしてご満悦。笑 Photo by ゆきねーさん)

これがあるからウルトラは面白い!

人生初のウルトラで、どれくらいのタイムが出せるか楽しみにしていました。

(本当の初めては、今は無き、すずウルトラマラソンを奥さんのペーサーをして完走。
自分の記録を出すために必死で走るウルトラマラソンは初めてでした。)

結果、9時間23分で男子総合16位と、自分としては出し切って満足のいく結果かな~と。

最初は9時間切りを目標にしていましたが、スタートの時点で湿度も高く、

「下方修正して9時間半切れたら御の字かな・・・。」

と修正して、しっかり当初の目標から30分以内で走り切れたのは自信になりました。



そして、何よりもトレイルランニングの80キロ以上のレースや、ウルトラマラソンで面白いな~と思うのは人との出会いだと思っています。


今回のレースもそうでしたが、僕はレース中、饒舌になって色んな人に話しかけたり、冗談が言えるようになってくると調子が上がってきます。笑

(フルマラソンはそんな余裕無く終わってしまう。。。笑)


そして今回も、嬉しい出会いがありました。

70kmくらいから抜きつ抜かれつしていた方と励ましあいながら走っていたのですが、

90km過ぎから50~100mくらいの差が縮められず、
でもそれ以上離されない様に必死に食らいついていました。



そしてラスト2kmのところで、必死のパッチで猛追して、ついに追いつきました。



追いついて、追い抜こうとは1ミリも考えませんでした。




追いついた瞬間後ろから、

「やっと追いつきました。

限界ギリギリやったけど、前でずっと引っ張ってくれたから僕も垂れずに最後まで走りきれました。

最後は先にゴールしてくださいね!」

とお声がけしました。





すると、その方は、

「いやいや、僕もいっぱいいっぱいですよ!

それだったら一緒にゴールしましょうよ!」

と提案くださって、2キロ一緒に話しながらこれからどんなレース出るとか、
どこがきつかったとか、どこに住んでるとか色んな話ができました。




そしてついに一緒にゴール!!




正直、テレビとかで、一緒にゴールする人とかを見ると、

「なんやねん!レースやのに最後まで出し切れよ!」

と思ってました。笑

(否定的になってたことを謝罪いたします。笑)


でも、実際自分が当事者になってみたら、こんなドラマがあるんだな~と痛感させられました。

そして、とても嬉しく、暖かく、記憶に残るレースになりました。







何もそこであったドラマを知らないくせに否定的になるのは良いこと無いですね。笑

自分の普段の行動や言動も改めようと思ったウルトラマラソンのゴールでもありました。。。


ちゃんちゃん。

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